日本デザイン振興会では、昨年6月より内部に復興支援デザインセンターを立ち上げ、東日本大震災被災地域の経済と産業の復興をデザインプロモーションにより支援する活動に取り組んでいます。また、災害に対応するデザイン、震災後に変化した新しい価値観について考える場づくりをおこなっています。
そのひとつとして、昨年より東北6県と茨城県の企業・デザイナーに向けたグッドデザイン賞への応募支援をおこなっており、今年も多くの参加をいただきました。なかでも取り組み2年目を迎え、特に注目されたのが、復興に向けたプロジェクトの受賞です。
被災の状況、そこに住む人々、表れてくる問題・・・様々な異なる要件の中で、人が人らしく生きていくためになにができるか知恵を絞り、その地域の未来を住民とともに織りなしていくことこそ、これからの時代に必要な「デザイン」と言えるのではないでしょうか。
今回の特別フォーラムでは、グッドデザイン賞受賞の中から、4つの復興プロジェクトのリーダーにお集りいただき、「復興とデザイン」をテーマに話し合っていただきます。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2012 特別フォーラム
「復興とデザインの様々なかたち」
日時:2012年11月25日(日)11:00 - 13:00
会場:東京ビッグサイト 東4ホール メインステージ
ゲストスピーカー:復興プロジェクトに関わるリーダー、デザイナー 4者
・釜石・平田地区コミュニティケア型仮設住宅団地[岩手県・釜石]
東京大学高齢社会総合研究機構 機構長・教授 鎌田 実 氏
・都市・建築学専攻 応急仮設校舎 カタヒラ・テン[宮城県・仙台]
東北大学大学院工学研究科 キャンパスデザイン復興推進室 石田 壽一 氏
・石巻工房[宮城県・石巻]
建築家 芦沢 啓治 氏
・避難地形時間地図「逃げ地図」
日建設計ボランティア部逃げ地図チーム 羽鳥 達也 氏
ファシリテーター:五十嵐 太郎(東北大学大学院教授)
▼ GOOD DESIGN EXHIBITION 2012
http://www.g-mark.org/gde/2012/index.html